○棚倉町歴史的建造物八槻家住宅設置条例
平成29年12月14日
条例第23号
(設置)
第1条 地方自治法(昭和22年法律第67号)第244条第1項の規定に基づき、歴史的遺産の保存及び活用を図り、文化に関する知識を深め、もって町民の文化の向上に資することを目的とし、棚倉町歴史的建造物八槻家住宅(以下「八槻家住宅」という。)を設置する。
(位置)
第2条 八槻家住宅は、棚倉町大字八槻字大宮66番地1に置く。
(施設)
第3条 八槻家住宅には、次の施設を置く。
(1) 書院棟
(2) 主屋
(3) 附属施設
(管理運営)
第4条 八槻家住宅の管理運営は、棚倉町教育委員会(以下「教育委員会」という。)が行う。
(休館日)
第5条 八槻家住宅の休館日は、1月1日から1月3日まで及び12月29日から12月31日までとする。
2 前項の規定にかかわらず、教育委員会において必要があると認めるときは、臨時に休館し、又は臨時に開館することができる。
(使用時間)
第6条 八槻家住宅の使用時間は、午前9時から午後5時までとする。ただし、教育委員会において必要があると認めるときは、これを臨時に変更することができる。
(使用の許可)
第7条 八槻家住宅を使用しようとする者は、あらかじめ教育委員会の許可を受けなければならない。許可を受けた事項を変更しようとする場合も、同様とする。
(1) 公の秩序を乱し、又は善良の風俗を害するおそれがあるとき。
(2) 八槻家住宅を損傷するおそれがあるとき。
(3) 前2号に掲げるもののほか、八槻家住宅の設置の目的に反するとき。
3 教育委員会は、八槻家住宅の管理上適当でないと認めるときは、第1項の許可をしないことができる。
4 教育委員会は、第1項の許可をする場合において、八槻家住宅の管理のために必要な条件を付すことができる。
(権利譲渡等の禁止)
第8条 前条第1項の許可を受けた者(以下「使用者」という。)は、八槻家住宅を使用する権利を譲渡し、又はこれを転貸してはならない。
(施設等の変更の禁止)
第9条 使用者は、八槻家住宅の使用に際し、これに特別の設備をし、又はその原状の変更をしてはならない。ただし、教育委員会の許可を受けたときは、この限りでない。
(使用料及び観覧料)
第10条 使用者は、別表1に定める額の使用料(以下「使用料」という。)を納めなければならない。
2 展示する文化財等を観覧しようとする者は、別表2に定める額の観覧料(以下「観覧料」という。)を納めなければならない。
3 使用料及び観覧料は、前納とする。ただし、町長が相当の理由があると認めるときは、この限りでない。
(使用料及び観覧料不返還の原則)
第11条 既に納入された使用料及び観覧料は、これを返還しない。ただし、規則で定めるところにより、その全部又は一部を返還することができる。
(使用料及び観覧料の減免)
第12条 町長は、公益上必要があると認めるときは、規則で定めるところにより、使用料及び観覧料の全部又は一部を減免することができる。
(1) 使用者が、この条例又はこの条例に基づく教育委員会規則の規定に違反したとき。
(2) 使用者が第7条第4項に規定する使用許可条件に違反したとき。
(3) 偽りその他不正な手段により第7条第1項の許可を受けたとき。
(1) 災害その他の事故により使用の許可に係る八槻家住宅の使用ができなくなったとき。
(2) 工事その他八槻家住宅の保存又は管理のためにやむを得ない理由が生じたとき。
3 前2項の場合において、使用者が損害を受けることがあっても、教育委員会は、その責めを負わない。
(損害賠償義務等)
第15条 故意又は過失により八槻家住宅を損傷し、又は滅失した者は、教育委員会の指示に従い、その損害を賠償し、又はこれを原状に回復しなければならない。
2 前項の規定により八槻家住宅の管理を指定管理者に行わせる場合は、当該指定管理者は、八槻家住宅の管理に関し必要な法令、条例及び当該条例に基づく教育委員会規則その他教育委員会の定めるところにより管理を行わなければならない。
(指定管理者の業務の範囲)
第17条 指定管理者が行うことのできる業務の範囲は、次のとおりとする。
(1) 八槻家住宅の施設、設備、備品等の維持管理に関する業務
(2) 八槻家住宅の使用の許可に関する業務
(3) 前2号に掲げるもののほか、八槻家住宅の管理運営に関する事務のうち、町長の権限に属する事務を除く業務
(利用料金)
第18条 町長は、第16条第1項の規定により八槻家住宅の管理を指定管理者に行わせる場合は、当該指定管理者に利用料金を自らの収入として収受させることができる。この場合において、第10条(見出しを含む。)中「使用料」とあるのは「利用料金」と、「別表1に定める額」とあるのは「別表1に定める使用料の額を上限として、指定管理者が町長の承認を受けて定めた額」と、「町長」とあるのは「指定管理者」と、第11条(見出しを含む。)中「使用料」とあるのは「利用料金」と、「規則で定めるところ」とあるのは「あらかじめ町長の承認を得て定めた基準」と、第12条(見出しを含む。)中「使用料」とあるのは「利用料金」と、「町長」とあるのは「指定管理者」と、「規則で定めるところ」とあるのは「あらかじめ町長の承認を得て定めた基準」と読み替えるものとする。
(委任)
第19条 この条例に定めるものを除くほか、八槻家住宅の管理その他この条例の施行に関し必要な事項は、教育委員会が別に定める。
附則
この条例は、平成30年4月1日から施行する。
附則(平成31年条例第5号)
(施行期日)
1 この条例は、平成31年4月1日から施行する。
(経過措置)
2 この条例による改正後の別表1の規定は、平成31年10月1日以後の棚倉町歴史的建造物八槻家住宅の施設の使用に係る使用料について適用し、同日前の同施設の使用に係る使用料については、なお従前の例による。
別表1(第10条関係)
施設名 | 1時間当たりの使用料の額 |
書院棟 | 1,100円 |
附属施設 | 550円 |
備考
1 使用する時間が1時間に満たないときは、これを1時間に切り上げて計算する。
2 業として使用する場合の使用料は、上記表の使用料の3倍に相当する額とする。
別表2(第10条関係)
区分 | 観覧料の額(1人につき) |
小・中学生 | 100円 |
高校生 | 200円 |
大人 | 300円 |