東北の小京都たなぐら
小京都について
「小京都」とは、古い街並みや風情が京都に似ていることから、各地で名付けられた街の総称であり、室町時代以降、各地の大名等が京都を模倣した街づくり(都うつし)をしたのが、「小京都」の起源と言われています。現在、狭義では、「全国京都会議」に加盟する市町のこと言います。京都会議は、昭和60年(1985)5月に、京都とゆかりのまちが互いに手を携え、悠久の歴史と豊かな自然に培われた伝統や文化の魅力を全国に発信し、それぞれのまちのイメージアップと観光誘客の相乗効果を図ることを目的として、京都市をはじめとする26町村により結成されました。昭和63年(1988)の第4回総会において、全国京都会議への加盟基準が定められ、その一つ以上に合致していれば、総会で承認されます。
全国京都会議への加盟は次のような条件に一つ以上あてはまることを基準としています。
(1)京都に似た自然景観、町並み、たたずまいがある。
(2)京都と歴史的なつながりがある。
(3)伝統的な産業、芸能がある。
棚倉町は、平成27年(2015)に加盟し、令和6年7月現在、38町村となり、共同宣伝パンフレット・ポスターの作製・配布など、広域観光キャンペーンを展開するほか、年1回の総会を加盟する市町村の持ち回りで開催している。
棚倉町と小京都の関係
京都の大徳寺大慈院には、棚倉藩初代藩主である立花宗茂の墓と位牌があります。町内には大徳寺芳春院の住職であった玉室和尚が、紫衣事件により流罪になったときに住んでいた庵跡や、聖護院の僧、道興和尚が八槻都々古別神社の宮司宅を訪ねた時に読んだ和歌「聖護院道興筆短冊」(福島県指定重要文化財)などが遺されています。また、八槻都々古別神社の神楽(福島県指定重要無形民俗文化財)は、京都の神楽の影響を受けていると言い伝えられいます。
神社
玉室和尚
神楽
棚倉町内で小京都を味わえるスポット
◎赤館跡からの眺望
三方を山に囲まれ、南に開け、町の中心を久慈川が流れる。京都の地形に似ています。
赤館跡からの眺め
赤館跡の桜
赤館跡の桜
◎愛敬稲荷神社の鳥居
京都の伏見稲荷大社のように赤い鳥居が続きます。
◎蓮家寺の山門
本山は京都の知恩院、山門は江戸時代の建築で彫刻は見事です。松尾芭蕉の句碑もあります。
桜と山門
山門
本堂
◎長久寺の山門
2025年に築城400年を迎える棚倉城の南門を移築したもの。朱塗りの鐘楼や本堂の彫刻も見事です。
棚倉城南門
朱塗りの鐘楼
本堂の彫刻
◎西迎院の石仏
参道には愛らしい石仏が並びます。
参道
参道の石仏
◎山本不動尊
弘法大師ゆかりの寺で、紅葉の時期の参道は見事です。
庭園
参道の石仏
参道
◎如意輪寺
真言宗智山派の古刹、真言宗智山派の総本山は、京都の智積院。
石段と門
仏堂と竹林
竹林と鐘楼
◎観音寺の桜
ご本尊の根古屋観音様は中世に造られた仏像で、京都の仏師が手がけたような優美さがあります。
観音寺の桜
◎蓮生寺の桜
浄土真宗の古刹で、鎌倉武士の畠山重忠ゆかりの寺です。
蓮生寺の桜
◎桜清水
初代藩主立花宗茂が茶の湯に愛用したと伝えられる清水です。
◎棚倉町茶室
最後の棚倉藩主阿部家ゆかりの茶室です。町内には和菓子店が多く、茶の湯文化の伝統を感じることができます。
茶室
茶室
和菓子
◎馬場の都々古別神社
陸奥国一宮、本殿は東北でも貴重な室町時代の建造物で、寛政の改革を行った松平定信筆の扁額が掲げられています。古木に囲まれた参道は幽玄な世界。
随身門
拝殿と本殿
松平定信筆の扁額
◎八槻の都々古別神社
奥州一宮、参道の狛犬、随身門や本殿の彫刻は見事です。
紫陽花手水
拝殿と紅葉
狛犬
◎社家の住宅 八槻家住宅
八槻都々古別神社の宮司宅、京都の聖護院からの使者等を迎えるために建てられた座敷は見事です。
表門
社家住宅
京風な座敷
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- 2024年9月6日
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