暑い日が続き、夜になっても気温が下がらない日が続いています。熱中症には十分注意しましょう。
熱中症とは
熱中症とは、高温多湿の環境下で体内の水分や塩分のバランスが崩れたり、体温調整がうまく働かないことにより発症します。熱中症を正しく理解して予防に心がけましょう。
熱中症警戒アラートを活用しましょう
環境省は、熱中症の危険性が極めて高い暑熱環境になると予想される前日夕方または当日早朝に、「熱中症警戒アラート」を都道府県ごとに発表しています。熱中症警戒アラートが発表された日は、いっそう熱中症予防に心がけましょう。
熱中症警戒アラート
2025年4月23日から10月22日まで、環境省が提供する暑さへの気づきを呼びかけるための情報である熱中症警戒アラート等の情報発信が全国で実施されています。
※府県予報区等内いずれかの暑さ指数提供地点における翌日・当日の日最高暑さ指数(注記1)が33に達する都と予測される場合に発表されます。
熱中症警戒アラート等が発表されている日には、熱中症予防対策を普段以上に徹底することが重要です。
アラート発表時には、
- のどが渇く前に水分・塩分を補給しましょう
- エアコンを適切に使用しましょう
- 高齢者、子ども、障がい者等に対して周囲の方々から声かけをしましょう。
- 不要不急の外出は避けましょう
- 暑さ指数に応じて、外での運動は、原則、中止または延期をしましょう
注記1:暑さ指数とは、人間の熱バランスに影響の大きい「気温」、「湿度」、「輻射熱」の3つを取り入れた暑さの厳しさを示す指標です。WBGTとも呼ばれます。
熱中症警戒アラート等が発表された際に、いち早く情報を受け取ることのできる熱中症警戒アラートのメール配信サービスに登録して、熱中症予防の対策を強化しましょう。
1日2回、登録した区域で熱中症警戒アラートが発表されたとき、また1日1回、全国いずれかの都道府県で熱中症特別警戒情報が発表されたとき、速やかにメールでお知らせします。
右記二次元コードからご登録いただけます。
熱中症予防行動のポイント
暑さを避けましょう
- 涼しい服装を心がけ、日傘や帽子を使いましょう。
- 少しでも体調が悪くなったら、涼しい場所へ移動しましょう。
- 涼しい室内に入れなければ、外でも日陰へ移動しましょう。
のどが渇いていなくてもこまめに水分補給をしましょう
- 1日あたり1.2リットルを目安に水分補給をしましょう。
- 1時間ごとにコップ1杯の水分補給をしましょう。
- 入浴前後や起床後も、まずは水分補給をしましょう。
- 大量に汗をかいた時は、塩分も忘れずに補給しましょう。
エアコン使用中もこまめに換気をしましょう(エアコンを止める必要はありません)
【注意】一般的な家庭用エアコンは、室内の空気を循環させるだけで、換気は行っていません。
- 窓とドアなど2か所を開けましょう。
- 扇風機や換気扇を併用しましょう。
- 換気後は、エアコンの温度をこまめに再設定しましょう。
暑さに備えた体づくりと日頃から体調管理をしましょう
- 暑さに備え、暑くなり始めの時期から、無理のない範囲で適度に運動しましょう。(「やや暑い環境」で「ややきつい」と感じる強度で毎日30分程度。)
- 毎朝など、定時の体温測定と健康チェックしましょう。
- 体調が悪い時は、無理せず自宅で静養しましょう。
高齢者はとくに注意が必要です
高齢者は若年者よりも体内の水分量が少ない上、体の老廃物を排出する際にたくさんの尿を必要とするため体内の水分が不足しがちです。また加齢により暑さや喉の渇きに対する感覚が鈍くなっています。そのため熱中症の予防には水分補給と暑さを避けることが大切です
高齢者のための熱中症対策 リーフレット (PDFファイル:1.43MB)
涼み処を利用しましょう。
熱中症対策として県民が一時的に暑さをしのげるスポット「ふくしま涼み処」の運用が6月から開始となります。開設は9月までの予定ですが、暑さの状況に応じて開設期間を延長する場合もあります。体調に気をつけ、熱中症にならないよう気をつけていきましょう。
もし周りの人が熱中症になってしまったら、以下のように対応しましょう。
(1)意識がある・呼びかけにしっかりと応じる場合
涼しい場所へ避難させる
↓
衣服を脱がせ、身体を冷やす
↓
水分・塩分を補給する※水を自力で飲めない、または症状が改善しない場合はすぐに救急車を要請する。
(2)意識がない・呼びかけに応じないまたは応じても反応がおかしい場合
救急車を要請する
↓
涼しい場所へ避難させる
↓
衣服を脱がせ身体を冷やす
↓
医療機関に搬送する