町民の皆様へ
放射性物質汚染対処特別措置法に基づき汚染状況重点調査地域として指定されていた棚倉町は、令和7年9月30日付けで国の指定が解除されました。
【放射性物質汚染対処特別措置法】…平成23年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震に伴う原子力発電所の事故により放出された放射性物質による環境の汚染への対処に関する特別措置法
これまでの経緯
平成23年3月11日に発生した東北太平洋沖地震に伴う東京電力原子力発電所の事故により県内各地に放射性物質が放出されました。本町においても、放射線量が1時間あたり0.23マイクロシーベルト以上の地域が確認され、平成23年12月28日に国から汚染状況重点調査地域に指定されました。
(1)平成23年12月27日…棚倉町除染実施計画(第1版)策定
(2)平成23年12月28日…汚染状況重点調査地域の指定
【指定要件】…放射線量が1時間あたり0.23マイクロシーベルト以上の地域であり、国が福島県知事及び棚倉町長と協議し、意見聴取のうえ指定した。
(3)平成24年 7月 3日…棚倉町除染実施計画(第2版)策定
(4)平成29年 3月 …棚倉町除染実施計画に伴う除染対策事業実施完了
(5)平成29年12月 …仮置場等の除去土壌等を中間貯蔵施設に搬出完了
(6)令和元年 7月 …指定解除に準じたモニタリングを実施
(7)令和 7年 6月 …指定解除に向けたモニタリングを実施
汚染状況重点調査地域の指定解除理由
(1)「棚倉町除染実施計画」が完了した平成29年3月以降、除染実施後の放射線量の変化を継続モニタリングで確認してきました。その結果、町内全測定箇所で、指定解除の条件である放射線量が1時間あたり0.23マイクロシーベルト未満が継続することが認められました。
(2)本町の復興が進んだことや、「風評被害の払拭」を福島県内や県外にアピールすることが本町にとって有意義であることから、指定解除することと判断しました。
解除モニタリング結果
【実施期間】…令和7年6月9日(月)~6月13日(金)
【調査箇所】…209箇所
大字棚倉地区21箇所、大字関口地区5箇所、大字仁公儀地区5箇所、大字花園地区5箇所、大字檜木地区5箇所
大字上台地区5箇所、大字板橋地区5箇所、大字玉野地区5箇所、大字一色地区5箇所、大字福井地区5箇所、大字堤地区5箇所、大字逆川地区5箇所、大字天王内地区5箇所、大字金沢内地区5箇所、大字小菅生地区5箇所
大字瀬ヶ野地区5箇所、大字小爪地区5箇所、大字祝部内地区5箇所、大字富岡地区5箇所、大字山際地区5箇所、大字福岡地区5箇所、大字強梨地区5箇所、大字大梅地区5箇所、大字漆草地区5箇所、大字戸中地区5箇所
大字寺山地区5箇所、大字八槻地区5箇所、大字下山本地区5箇所、大字中山本地区5箇所、大字北山本地区5箇所、大字下手沢地区5箇所、大字上手沢地区5箇所、大字塚原地区5箇所、大字流地区5箇所、大字山田地区5箇所、大字岡田地区5箇所
【調査結果】…棚倉町全域の空間線量率の平均は、1時間あたり0.09マイクロシーベルト(最小:0.07マイクロシーベルト~最大:0.20マイクロシーベルト)
環境省報道発表資料